KYOTO BOTANICAL NIGHT Growth & Promotion Plan ver.05
01 / 29
水面に映る植物と光
京都府立植物園 夜間ライトアップ事業
Kyoto Prefectural Botanical Garden / Night Program
2026.08 ver.05

今年、売る。
そして、次はもっと
売れる状態をつくる。

初年度の販促予算 約400万円を、
今年の売上と、次回の売上をつくる資産の両方に変える。
事業成長モデル Botanical Growth 企画仮称 KYOTO BOTANICAL NIGHT 掲載の数値は現時点の想定・説明用のサンプルです
01
00 この資料について Contents
初年度、博打は打たない。
しかし、
守るだけでもない。

この資料は「400万円で30,000人を集めます」という提案ではありません。
初年度は、何が売上につながるのかを示すデータがまだ手元にありません。その状態で広告に全額を張り、来場者数を買いにいくのは博打です。

かといって、様子見で終わらせるつもりもありません。初年度から売上の最大化に取り組みながら、同時に「なぜ売れたのか」を残す。開催を重ねるたびに集客効率・収益性・顧客基盤が強くなる事業の、その1回目として設計しています。

この資料の前提

① 事業条件(損益分岐 22,000人/十分な収益が見込める規模 30,000人/販促予算 約400万円)は打ち合わせでご共有いただいた内容に基づく整理です。
② 予算配分は現時点のたたき台であり、確定見積ではありません。
③ 会期中・終了後のページに載せている数値はすべて説明用のサンプルです。実データではありません。
★要確認=チケット料金と平均単価/売上の帰属/販売サービスから受け取れるデータの範囲/会期と開催時間/10月26日の試験点灯の可否と代替日/対象とする池・水面の範囲。
⑤ 掲載写真は園内で撮影された昼の写真を加工したイメージで、実際のライトアップの見え方ではありません。

01 WHYなぜ今、この植物園の夜なのか03
その景色を、まだ見ぬ角度から04
02 EXPERIENCE水鏡05
03 GOAL売上を中心に考える06
22,000 と 30,00007
04 CHALLENGE初年度、勝ち筋のデータがない08
05 APPROACH博打を打たず、売りながら学ぶ09
22,000人は、何によって構成されるか10
06 ¥4M400万円の考え方11
予算配分(たたき台)12
07 TIMELINE開催までの全体戦略13
10/26 以前 ─ Story / Teaser14
テスト設計 ─ 30万円で何を試すか15
10/26 ─ Reveal Shoot16
10/26 以後 ─ Conversion17
開催中 ─ Live18
08 CREATIVEOne Shoot → Multi Content19
09 CHANNEL広告 / PR / Creator / Local20
集客 → 購入 → 売上21
10 GROWTHBotanical Growth ─ 進め方22
Data → Decision → Action23
終了後に残すもの24
11 FUTURE開催 → 学習 → 次回25
5 Year Vision26
400万円で残るもの27
12 PARTNER事業成長の伴走という関わり方28
END開催するたびに、強くなる。29
Growth & Promotion Plan02
01 なぜ今、この植物園の夜なのか Why Now
この植物園の資産は、
建物ではなく、
植物そのもの。

1924年(大正13年)開園。日本で最初の公立植物園として、京都の北山にひらかれました。植物を集め、育て、枯らさずに翌年へ渡す。この場所がやってきたのは、100年間ずっとそれだけです。

いまここに立っている木の多くは、誰かが植えて、誰かが世代を越えて世話をし続けた結果として残っています。つまりこの植物園でいちばん価値があるのは、施設でも設備でもなく、100年かけて育ててきた植物と木々と風景そのものです。これは、あとから金額で買い直すことができません。

1924
開園
102年目
今年で
12,000
収集植物
24ha
面積

日本最初の公立植物園。数値は園公表値をもとにした概数です。

開園から間もない頃の園内
THEN開園から間もない頃の園内。奥に初代の大温室。
現在の園内
NOW同じ場所の、いまの姿。骨格は100年前から変わっていない。
お金では買えず、時間だけがつくれるもの
01大きく育った樹形 ─ 植えて数年では出ない高さと枝張り
02その土地に馴染んだ植栽 ─ 100年で残ったものだけが残っている
03季節で見どころが動く設計 ─ 四季それぞれに主役がある構成
「100周年だから」を理由にしない

周年は日付の話で、来場の動機にはなりません。100年という時間の意味は、記念すべき節目であることではなく、この場所に「他ではつくれないものが育っている」という事実にあります。だから今回やるのは記念行事ではなく、その育ってきたものを、まだ誰も見ていない形で見せることです。

01 WHY NOW03
01 その景色を、まだ見たことのない角度から Another View

新しいものを持ち込むのではなく、すでにあるものの、見え方を変える。昼にもそこにある植物、水、風景。夜、そこに光が加わるだけで、別の景色になります。

昼の園内の池
01 ─ 昼
そこに、水と植物がある

園内には池と水面がいくつもあります。昼はただの風景として通り過ぎる場所です。

夜の園内の池
02 ─ 夜
光が、加わる

閉園後、同じ場所に照明が入る。昼の情報量が落ち、見せたいものだけが残ります。

水面に映る植物
03 ─ 水鏡
もうひとつの植物園が現れる

水面が植物と紅葉と光を映し返し、実景と反射の境界が消える。昼には絶対に見られない景色です。

WHY WATER

なぜ「水面」なのか

紅葉のライトアップそのものは、京都に数十件あります。「植物」と「まとまった水面」が同じ場所に揃っているところは、そう多くありません。水面は、100年育ててきた植物を2倍の面積で見せる装置として使えます。上を見上げるだけでなく、下も見る。それが今回の体験です。

NOT THE PATH

園路の照明は、この企画の主役ではない

園路を明るくして歩かせること自体が目的ではありません。園路照明は来場者の移動と安全、そして水鏡までの導線を支える要素として整理します。見せ場は水面に集中させ、そこへ向かうまでの時間を園路がつくる。これが今回の構成です。

上の3枚はいずれも園内で撮影された昼の写真を加工したイメージで、実際のライトアップの見え方ではありません。夜間の見え方は照明計画の確定後に別途ご提示します。★要確認 対象とする池・水面の範囲/水位・落葉除去・風の条件(水面が鏡になるのは風のない時だけです)。

01 WHY NOW04
水面に映る紅葉と光
02 The Experience
水面に、
もうひとつの秋が咲く。
KYOTO BOTANICAL NIGHT ─ 仮称
既存の園内写真を加工したイメージです。実際のライトアップの見え方ではありません。
02 THE EXPERIENCE05
03 売上を中心に考える Business Goal
フォロワー数も、
再生数も、
最上位のKPIにはしない。

この事業で最終的に求められている成果は売上です。
SNS・動画・PR・広告・クリエイターの数値は、その売上に至るまでの中間指標として扱います。記録も報告もしますが、それ単体を成果とはしません。

理由は単純で、指標を複数持つと、うまくいかなかったときに「別の指標では成果が出ている」という説明が可能になるからです。初年度にそれをやると、次回に持ち越せる学びが残りません。

見るのは「何人に届いたか」ではなく、「何枚売れて、いくらになったか」
TOP KPI最上位で見る
販売枚数来場者数売上損益分岐進捗販促投資効率(CPA・ROAS)
MID中間指標
広告:表示・クリック・CPAPR:掲載件数・推定リーチCreator:リーチ・保存動画:再生・完了率SNS:保存・プロフィール遷移LP:流入・遷移率
RECORD ONLY記録はするが
成果指標にしない
フォロワー数投稿本数いいね数動画の総再生数
売上を数えるために、先に決めておくこと

★要確認チケット料金と平均単価(券種・前売/当日・団体の設計)。② 売上の帰属(通常入園料と夜間追加料金を、どちらの売上として数えるか)。③ 販売・決済サービスから受け取れるデータの範囲
この3点が決まらないと、報告する「売上」の定義が確定しません。最優先の確認事項です。

03 BUSINESS GOAL06
03 22,000 と 30,000 The Numbers
22,000
損益分岐ラインここを越えると事業が成立する
30,000
十分な収益が期待できる規模初年度の到達目標として置く
400万円
販促予算今回、設計対象となる金額
0
参照できる過去のデータ初年度=実績がない
30,000人は、
広告だけで
買う数字ではない。

22,000人を越えれば事業は成立し、30,000人に届けば十分な収益が見込める。ここまでは前提として共有されています。

問題はその獲り方です。400万円を初年度に全額投下して30,000人を必達させにいく、という設計にはしません。実績のない初年度にそれをやると、外したときに「なぜ外したのか」すら分からない状態で終わります。

30,000人は「今年買う数字」ではなく、安定して狙えるようにしていく事業規模として置く。
中長期の到達イメージ
AUTUMN 30,000 秋。紅葉期。
初年度の到達目標であり、
その後は安定して狙う規模。
SPRING 35,000 春。桜・新緑期。
数年かけて到達する事業規模。
誤解を避けるための注記

春の35,000人は、次の春に必達するKPIではありません。数年間この事業を育てた先で、秋 約30,000人規模・春 約35,000人規模を安定して狙える状態にするという、中長期の到達イメージです。
同様に30,000人も、短期的な広告投下で無理に購入する来場者数としては扱いません。開催を重ねて集客効率が上がった結果として、確実に届く規模へ育てていきます(P.25・P.26)。

03 THE NUMBERS07
04 初年度、勝ち筋のデータがない The Challenge
「400万円使えば、
30,000人集まる」
という賭けはしない。

初年度のこの事業には、判断材料になる実績がひとつもありません。公式アカウントも、検索結果も、口コミも、過去の販売データも、ゼロから始まります。

この状態で広告予算を先に固定して張ると、うまくいってもなぜうまくいったのか分からず、外れてもどこを直せばいいのか分からない。どちらに転んでも、次回に持ち越せるものが残りません。

DATADECISIONACTION

初年度に必要なのは、大きな一発ではなく、この3つを回せる状態です。

初年度の構造的な問題
01

予算の配分を、根拠なく先に固定してしまう

どのチャネルが効くか分からないまま、広告・PR・制作の配分を会期前に決め切ることになる。決めた瞬間に、それ以上良くならない。

02

会期が始まってからの修正が効かない

売れているか/いないかは分かるが、どこを直せばいいかが分からない。会期は約4週間しかなく、前半で失速すると挽回する期間がない。

03

京都の秋は、同じ土俵の競合が強い

同時期に寺社のライトアップが数十件走る。「紅葉が綺麗です」と言うだけでは埋もれる。水鏡という別の絵が要る。

04

次回も、同じ不確実さから始まる

結果が来場者数だけで残ると、次回の目標もまた根拠のない数字になる。これが毎回続く。

04 THE CHALLENGE08
05 博打を打たず、売りながら学ぶ Our Approach
やらない来場者数を買いにいく
400万円の配分を、会期前に全額決める
広告・PR・SNSを一斉に出す
会期が終わる
結果を報告する(来場者数)
次回、また同じ場所から考える
当たっても外れても理由が分からない。
使った400万円は、その回で消える。
やる売りながら、学ぶ
売るための基盤をつくる(BUILD)
10/26 以前から広告テストを始める(TEST)
反応が出た所へ予算を寄せる(GROW)
会期中も、数字を見て打ち手を変える
何が効いたかを、理由ごと次回へ渡す
今年の売上をつくりながら、
次回の売上をつくる材料が同時に残る。

守りに入るという意味ではありません。初年度から売上の最大化に取り組みます。ただし「反応を見ずに全額を張る」ことをしない、というだけです。

10月26日までの期間を「撮影待ちの空白」にしません。売りながら、学ぶ期間として使います(P.14)。

05 OUR APPROACH09
05 22,000人は、何によって構成されるか Composition

来場は、複数の流入の合計です。まず「22,000人を何によって構成するのか」を可視化し、そのうち今回の約400万円がどの領域を担うのかを決めます。── 数値は現時点の仮説です。会期序盤の実績で更新します。

自然来場・園内掲出 京都府・植物園の既存広報 販売プラットフォーム 口コミ・当日券 PR / メディア 広告 Creator ホテル・大学・地域連携
流入来場構成比主に担うもの
自然来場・園内掲出・既存来園者4,40020%植物園
京都府・植物園の既存広報HP・公式SNS・広報誌・記者クラブ2,60012%京都府・植物園
販売プラットフォームアソビュー等の自然流入・特集掲載2,20010%販売サービス
口コミ・SNS拡散・当日券2,0009%体験そのものの質
PR / メディア3,30015%販促予算
広告(Meta / Google / YouTube)4,40020%販促予算
Creator1,3006%販促予算
ホテル・大学・地域連携1,8008%販促予算+地域
損益分岐ライン22,000100%
¥4M COVERS
10,800
約400万円が直接担う領域。
全体の 49%
OUTSIDE
11,200
販促予算の外側で生まれる来場。
全体の 51%
400万円の役割は、
22,000人を買うことではない。

400万円が直接担うのは、22,000人のうちおよそ半分です。残りの半分は、園と京都府の広報、販売プラットフォーム、そして口コミが担います。
つまり400万円の仕事は、この構成全体の到達確度を高め、そこからさらに売上を伸ばすことです。素材を作って各所に配り、外部の流入を強くすることも含みます。

30,000人へは、この構成の上に積む

22,000 → 30,000 の +8,000人は、会期前後の運用で取りにいきます。広告効率の改善 +2,400会期中の配分最適化(GROW枠)+2,200PR・報道の上振れ +1,600口コミ・再訪・当日券 +1,800
いずれも実績を見てから判断するもので、会期前に確約する数字ではありません。

広告経由 4,400人は、出稿200万円に対して1人あたり約455円(運用費込みで約545円)という保守的な置き方です。前回資料では同条件で 7,500人(約267円)と置きましたが、初年度は実測値がないため低い側で構成しています。実測CPAがこれを下回れば、その分は上積みになります。

05 OUR APPROACH10
06 400万円の考え方 The ¥4M Plan

400万円を、最初から全額固定して使い切る設計にはしません。BUILD → ATTRACT → GROW → LEARN の4領域として考え、GROW の枠は会期に入ってから使い道を決めます。

01
BUILD
売るための基盤をつくる

Hero Visual/Hero Movie/15秒・6秒・縦型・静止画/広告クリエイティブ/SNS/Web・LP/計測環境

ここを削ると、その後のすべての施策の効率が落ちます。人数を買う費用ではないため、真っ先に圧縮されがちですが、全チャネルに配る弾を作る工程です。

60〜80万円
02
ATTRACT
実際に人を連れてくる

Paid Media(Meta/Google/YouTube)/PR・メディア/Creator/ホテル/大学/地域連携。

1人あたりの獲得費用が安い経路(PR・地域連携)から先に埋め、枠を使い切ってから広告を積むのが基本方針です。安い経路には掲載枠・施設数という上限があります。

最大の割合P.12
03
GROW
成果が出たところへ追加投資する

販売状況を見ながら、効いている地域・訴求・クリエイティブ・チャネルへ寄せる。

広告予算を最初から全額投下しません。会期に入るまで使い道を決めない枠を残し、DATA → DECISION → ACTION で運用します。

Paid Media の内数P.12
04
LEARN
今回の結果を次回へ残す

販売データ/広告データ/チャネル/クリエイティブ/顧客傾向/施策結果/成功と失敗。

ここに投資しないと、来年もまた同じ不確実さから始まります。今年の400万円を、今年だけで消える販促費にしないための領域です(P.27)。

30〜50万円
GROW の運用イメージ
01DATA販売・広告・来場・天候を日次で見る
02DECISIONどこへ寄せるかを、数字で決める
03ACTION配分・訴求・クリエイティブを動かす
400万円の役割は「22,000人を買う」ことではなく、
22,000人への到達確度を高め、そこからさらに売上を伸ばすこと。
06 ¥4M PLAN11
06 予算配分(たたき台) Budget
領域主な中身レンジ万円・税別サンプル配分
01 CREATIVE / CONTENTBUILD Hero Visual/Hero Movie(30〜45秒)/15秒/6秒/9:16 縦型/静止画/広告展開用の編集 60〜80 70
02 PR / CREATOR / LOCALATTRACT PR・メディア/Creator 起用/ホテル・大学・地域連携/配布物 40〜60 50
03 PAID MEDIAATTRACT + GROW Meta/Google/YouTube の出稿費+運用費運用は出稿額の20%を目安 200〜240 240
04 MEASURE / GROWTHLEARN 計測設計(流入元が分かる導線)/週次・日次の分析/会期中のレポーティング/終了後の GROWTH REPORT 30〜50 40
合計330〜430400

これは現時点の予算配分案(たたき台)であり、確定見積ではありません。金額は税別・目安です。実施内容が固まった段階で、選ばれた構成に合わせて見積書をご提出します。

90万円

400万円のうち 約23% は、会期が始まる時点で使い道を決めていません。
これが GROW 枠です。何が効いているかを見てから投下先を決めるための、意図的な余白です。

400万円の内訳
70 50 240 40
CREATIVE PR / LOCAL PAID MEDIA MEASURE
PAID MEDIA 240万円を、いつ使うか
30 60 60 90
〜10/26
テスト
10/27〜開幕
本投下
会期前半 GROW 枠
会期中に決める

テスト枠 30万円は、10/26 より前に地域・ターゲット・コピー・ビジュアル・動画の反応を見るための費用です。この期間に得た反応が、10/27 以降の本投下の設計になります。3ラウンドの具体的な試し方は P.15。

配分を決めるときの優先順位

1人あたりの獲得費用が安い経路から先に埋める(PR・地域連携)。ただし掲載枠・施設数に上限があります。
BUILD と MEASURE は圧縮して人数を買わない。削ると全経路の効率が落ちるため、比率ではなく必要量で確保します。
残りを Paid Media へ。そのうち一定額は会期中まで確定させない。

06 BUDGET12
07 開催までの全体戦略 Timeline

本番に近い状態で水鏡を撮影できる最初のタイミングが 10月26日 になる可能性があります。一方で会期は11月前半の開幕を想定。「10/26に撮ってから広報を始める」では間に合いません。10/26 の前と後で、コミュニケーションを切り替えます。

10/26
撮影
11月上旬
開幕
事業条件の確定料金・会期・売上の帰属
★要確認 ─ ここが決まらないと全体が動かない
計測の準備流入元が分かる状態にする
計測設計 → 集計と共有の型づくり
会期中の運用
クリエイティブ設計絵コンテ・撮影設計
短尺から逆算して設計する
PHASE 1 STORYなぜ今、この場所で
歴史・植物・水・光・夜
PHASE 2 TEASER / TEST予告しながら、学ぶ
水鏡の予告+広告テスト(30万円)
10/26 REVEAL SHOOT
撮影
PHASE 3 CONVERSION実景で、購入を取りにいく
テスト結果 × 実景素材
PHASE 4 LIVE今、見ることができます
体験している状態を見せる
PR / メディア
素材準備・打診
リリース
掲載・追加露出
Creator / Hotel / University
打診・調整
実施
チケット販売アソビュー等
販売開始 → 会期終了
GROW 枠 90万円
実績を見て投下先を決める
LEARN / GROWTH REPORT
レポート

10/26 は「テスト点灯日」ではなく「広報上の最重要撮影日」として扱います。この日に撮ったものが、翌日から広告・PR・LPへ入ることを前提にスケジュールを組みます(P.16)。

★要確認 10月26日の試験点灯の可否と時間帯/雨天・強風時の代替日/会期の確定日程と開催時間/販売開始日。水面が鏡になるのは風のない時だけのため、撮影日は複数日の確保が前提です。

07 TIMELINE13
07 10/26 以前 ─ 何を出し、何を試すか Phase 1 & 2

完成した水鏡の実景がまだ無い期間です。ここで無理に完成景を見せない。代わりに、この場所で夜をやる理由を伝えながら、広告テストを始めます。

Phase 01 ─ 9月後半〜10月下旬
STORY
なぜ今、この植物園で夜の体験を作るのか

使うのは、京都府立植物園の歴史/100年を超える時間/京都の秋/植物/水/光/夜。完成予想のCGや、他園の写真で期待値を作ることはしません。
ここで作りたいのは「行きたい」ではなく、「この場所なら見てみたい」という下地です。

出すもの
01100年の話(THEN / NOW の写真)SNS・PR
02昼の園内の、水と植物SNS
03夜の植物園という体験の紹介LP・SNS
04メディア向けの背景説明素材PR

この期間の発信は、会期直前に効いてくる下地です。単体で来場を作る想定ではありません。

Phase 02 ─ 10月前半〜10/26
TEASER / TEST
予告しながら、同時に広告を検証する

水鏡というコンセプトを先に予告します(例:「水面に、もうひとつの秋が咲く。」)。実景はまだ出せないため、言葉と部分的な絵で期待を作ります。
そして同時に広告テストを開始します。テスト枠は Paid Media のうち 30万円(P.12)。3ラウンドに分けた具体的な試し方は P.15。

予告として出すもの
01水鏡のコンセプトコピー(実景なしで、言葉から出す)SNS・LP
02既存の水面写真を夜のトーンに加工したティザー1枚広告・SNS
03「◯月◯日、夜の植物園がひらきます」の日付告知LP・SNS
04事前通知の登録導線(開催と販売開始のリマインド)★要確認LP

④の登録数が、販売開始前の唯一の購入に近い先行指標になります。ここが用意できるかで、テストで見る指標が変わります(P.15)。

10/26 までを「待ち時間」にしない。売りながら、学ぶ期間にする。
07 BEFORE 10/2614
07 テスト設計 ─ 30万円で、何を、どう試すか Test Design

一度に全部を試しません。3回に分けて、前のラウンドで勝った条件を固定しながら、次の変数だけを動かします。── 10/27 以降の本投下(P.17)の設定を、この3週間で決め切るのが目的です。

ROUND 01
どこに、どの面で出すか
10/1 – 10/1012万円
固定素材は1本に固定。既存の水面写真+コピーA。
動かす地域4(京都府内/大阪/兵庫・滋賀/関東)
× 配信面2(Meta/Google)= 8条件
見るLP到達単価(1人をLPまで連れてくる費用)
1条件あたり 約225クリック
決まる本投下の地域配分と配信面の比率
ROUND 02
どの言葉が効くか
10/11 – 10/2012万円
固定ROUND 01 で勝った地域・配信面
動かすコピー4本 A水面に、もうひとつの秋が咲く。 B京都の紅葉を、寺社だけでなく植物園でも。 C予約不要/入園料/最終入園◯時 D100年育てた植物が、夜、水に映る。
見る事前通知の登録単価。販売前のこの時期に、購入にいちばん近い先行指標。
1条件あたり 約450クリック
決まる広告のメインコピーと、PRリリースの見出し
ROUND 03
どの形・どの構図か
10/21 – 10/266万円
固定ROUND 02 で勝ったコピー
動かす静止画/横型動画/縦型動画 と、構図2案(引き/反射のみ)。4条件に絞る
見る販売開始後なので、初めて購入単価が測れる★要確認
1条件あたり 約225クリック
決まる10/26 当日の撮影順とカット構成(P.16)
テストを「見るだけ」にしないための4つのルール
01指標はラウンドごとに1つだけ先に決める。後から都合の良い指標に乗り換えない
021条件200クリック貯まるまで止めない。それ未満の差は誤差として扱う
03負けた条件も本投下で少量残す。全部止めると比較の基準が消える
04結果はそのまま本投下の設定に落とす。「参考にする」で終わらせない
広告以外に、同じ期間で試すこと
PR切り口5本を事前に打診するどの切り口に媒体が反応したかを記録し、リリースの主軸を決める。
LPファーストビュー2案を比べる水面/100年。LP内の遷移率で判断する。
ホテル・大学配布物2案を数施設で先行配布二次元コードの読み取り数を比較し、本配布の版を決める。

規模の目安 出稿 30万円 → 表示 375,000(CPM 800円)→ クリック 約4,500(CTR 1.2%)→ 事前通知の登録 約360件(登録率 8%)。
単価はすべて仮置きです。ROUND 01 の実測で置き直します。★要確認 販売開始日(ROUND 03 で購入単価まで測れるかが決まる)/事前通知の登録導線を用意できるか。

07 TEST DESIGN15
07 10/26 ─ 広報上、最も重要な一日 Reveal Shoot
10.26 REVEAL SHOOT単なるテスト点灯日にしない

本番に近い状態で水鏡を撮影できる最初のタイミングが、この日になる可能性があります。
会期は11月前半の開幕。つまりこの日から開幕までの日数が、実景を使って売れる全期間です。

そのため、通常の映像制作スケジュール(撮影 → 編集 → 確認 → 納品で2〜3週間)では間に合いません。翌日から広告・PRへ投入できるスピードを最優先にした進行を組みます。

この日に撮るもの
01水鏡 Hero Visual(静止画)主素材
02Hero Movie 用カット(30〜45秒分)主素材
039:16 縦型用カット広告
0415秒 / 6秒 用の決めカット広告
05PR配布用の静止画(横・縦)メディア
06LP ファーストビュー用の引きWeb

短い尺から先に設計します。本編を撮ってから切り出すのではなく、6秒・15秒で使う決めカットを先に決め、本編はその素材の集合として撮る。逆順にすると、短尺に使えるカットが残りません。

撮影から投入までの進行
10/26 夜 撮影
10/27 午前 静止画の選定・レタッチ → PR配布開始
10/27 午後 6秒・15秒・縦型を先に書き出し → 広告入稿
10/28-29 LP ファーストビュー差し替え/Hero Movie 本編
10/30-31 媒体提供・ホテルサイネージ配布
この日の成否を左右する条件★要確認

水面が鏡になるのは、風のない時だけです。風・水位・落葉の状態で成否が変わります。
② そのため撮影日は複数日の確保が前提になります。10/26 が悪条件だった場合の代替日を、先に押さえておく必要があります。
③ 照明計画の確定時期と、当日の点灯範囲・点灯時間。映り込みは照明の当て方で成否が決まります。
④ 対象とする池・水面の範囲。ここが決まらないと構図の設計に入れません。

10/27 以降、コミュニケーションを TEASER → REAL EXPERIENCE へ切り替える。
07 10/26 REVEAL SHOOT16
07 10/26 以後 ─ 実景で、購入を取りにいく Phase 3 / Conversion

10/26 以前の3ラウンドのテスト(P.15)で勝った条件と、実際に撮れた水鏡の素材を掛け合わせます。ここからチケット購入を強く取りにいきます。

TESTED検証済みの条件TARGET / AREA / COPY / FORMAT
NEW実景の水鏡素材10/26 に撮影したもの
勝っている条件に、いちばん強い絵を載せる。
ここが、初年度でいちばん販売が伸びる期間。
この期間にやること
01

広告を、テスト構成から本投下構成へ切り替える

テストで勝った地域・ターゲット・コピーへ配分を寄せ、実景素材に差し替える。負けた条件も少量残して比較を続ける(止めると比較の基準が消えます)。

02

PRリリースを、実景の写真と一緒に出す

「開催します」だけではニュースになりません。そのまま紙面に載せられる1枚を添えることで採用率が変わります。

03

LP・販売画面のファーストビューを実景へ

広告で見た絵と、着地先で見る絵を一致させる。ここがズレると、流入は増えても購入に至りません。

10/27 から開幕までの重点
対象訴求着地
すでに京都にいる人最重要ターゲット寺社は夕方で閉まる。そのあとの時間の行き先として提示する。予約不要・入園料・所要時間・最終入園時刻を必ずセットで。検索連動広告
Google Maps
ホテル配布物
近隣(大阪・兵庫・滋賀)「京都の紅葉を、寺社だけでなく植物園でも」。混雑を避けたい層への実利訴求。Meta / Google
LP
写真で動く層水鏡の実景。説明を減らし、絵で通す。縦型15秒を主軸。Meta / YouTube
Creator
メディア実景の1枚 + 5本の切り口。テレビが1本入ると推定は大きく上振れする。リリース
個別提供
購入は、直前に集中する

この種のイベントでは、購入の多くが来場の数日前〜前日に発生します。したがって早期の認知広告よりも、開幕直前と会期中の刈り取りに予算の山を作る設計にします。会期中の実測でこの傾向が確認できれば、次回はその形で最初から組めます(P.24)。

07 AFTER 10/2617
07 開催中 ─ 「今、この景色を見ることができます」 Phase 4 / Live
「開催します」から、
「今、見ることができます」
へ。

開幕したら、コミュニケーションの主語を変えます。
告知の絵ではなく、実際に人が体験している状態を撮って出す。来場者、水鏡、スマートフォンで撮影する姿、家族、友人、カップル。

「人が来ている」という事実そのものが、いちばん強い広告素材になります。誰も写っていない完成写真より、その場の熱量が伝わるためです。

会期中に追加で撮るもの
01水鏡を見ている来場者の後ろ姿広告
02撮影している人・その画面SNS
03紅葉が見頃に入った日の実景広告・PR
04来場者の声(短いコメント)SNS・PR

来場者が写る素材は、掲示と口頭での撮影告知など、適切な手続きを前提とします。

同時に、販売状況を見て広告を動かす
数字が示すこと
打つ手
平日の販売が弱い
平日訴求へ差し替え/空いている時間を価値として売る
特定地域の CPA が良い
その地域への配分を増やす/効率の悪い地域を絞る
水鏡の15秒動画が強い
そのクリエイティブへ集中/派生カットを追加制作
晴天 + 紅葉が見頃
その数日の日予算を上げる/当日券ではなく事前購入を訴求
GROW

ここで使うのが、確定させずに残しておいた GROW 枠 90万円 です(P.12)。会期に入って初めて分かることに、予算を残しておくための枠です。詳細は P.23。

07 LIVE18
08 One Shoot → Multi Content Creative System

今回の中心となるクリエイティブは「水鏡」です。ただし「PVを1本作る」という設計にはしません。1回の撮影から、広告・PR・Web・SNSが必要とする形へ展開します。

ONE SHOOT
水鏡

園路を歩くライトアップではなく、池に映り込む紅葉・植物・光・夜。「この景色を見るために行きたい」と思わせる一点に、撮影のすべてを集中させます。

10.26REVEAL SHOOT
30-45sec
Hero Movie

暗闇 → 静かな水面 → 光が入る → 紅葉が浮かぶ → 実景と反射の境界が消える → 引いて締める。

15sec
広告主軸

紅葉が浮かぶ瞬間から。会期中いちばん多く配信する尺。音無しでも成立する字幕設計。

6sec
刈り取り

決めカット1つのみ。直前期・再訪問者向け。スキップされる前に見せ切る。

9:16
Vertical

縦型。SNS・リール面の主力。上下の反転構図が最も効く比率。

STILL
静止画

ポスター・LP・PR配布・媒体提供・ホテル配布物の共通ビジュアル。横/縦。

WEBLP・販売画面 SNS公式・受け皿 ADSMeta / Google / YouTube PRリリース・媒体提供 MEDIAサイネージ・配布物 CREATOR素材提供
WHY

1本の長い動画は、広告では使えない

水鏡は光が動いてはじめて成立するため映像が要ります。ただし配信面が必要としているのは6秒・15秒・縦型です。長編を作ってから切り出すと、短尺に使えるカットが残りません。

HOW

短い尺から逆算して撮る

6秒・15秒で使う決めカットを先に確定し、本編はその素材の集合として撮影します。10/26 当日の撮影順もこの優先順位で組みます(P.16)。

NEXT

この素材は、翌年も使える

権利は二次利用可を前提に設計します(園・行政・メディア提供・翌年以降の使用)。この1枚が定着すれば、翌年は「あの水面のイベント」として告知を始められます(P.27)。

08 CREATIVE SYSTEM19
09 広告 / PR / Creator / Local Channel

販促予算が直接担うのは 10,800人(P.10)。その内訳を、経路ごとに役割と上限を決めて設計します。── 人数・単価は現時点の仮説です。

経路 役割 来場 直接費万円 1人あたり この経路の限界 会期中に動かせるか
PAID MEDIAMeta / Google / YouTube 量を作る。実景素材を最も広く届ける。唯一、日単位で動かせる経路。 4,400 240 約545円 金額に比例するが、効率は投下量とともに悪化する。 ◎ 即日〜翌日
PR / MEDIAWeb・観光媒体・新聞・TV 1人あたりの獲得費用が最も安い経路。信頼と検索結果を作る。 3,300 20 約61円 掲載枠に上限がある。金額を積んでも件数は増えない。 △ 掲載は先方判断
LOCALホテル・大学・地域 すでに京都にいる人へ届ける。夕方16-19時の行き先決定に入り込む。 1,800 12 約67円 施設数に上限がある。調整と配布に時間がかかる。 △ 事前準備が前提
CREATOR 広告とは別の入口を作る。「同じ景色を、自分の撮り方で撮る」形に統一。 1,300 18 約138円 起用人数と投稿時期の調整に依存する。 △ 追加起用は可
販促予算が担う合計10,800290約269円

「直接費」はその経路に直接かかる費用(P.12 のサンプル配分の内訳)。これとは別に クリエイティブ 70万円+計測 40万円=110万円 が全経路に配る共通費としてかかります。共通費まで含めると 400万円 ÷ 10,800人 = 1人あたり約370円です。

配分の考え方
01

安い経路から先に、上限まで埋める

PR は約61円、地域連携は約67円。広告(約545円)の8分の1です。ただし掲載枠と施設数に上限がある。先に埋め切ってから、残りを広告に積むのが正しい順序になります。

02

会期中に動かせるのは、実質的に広告だけ

PR の掲載も地域連携も、事前の準備と先方の判断が要ります。会期に入ってから即応できるのは Paid Media のみ。GROW 枠を Paid Media の内数に置いているのはこのためです。

販促予算の外側にも、素材を配る

22,000人の残り半分(11,200人)は、園と京都府の広報、販売プラットフォーム、口コミが担います(P.10)。
この領域には広告費を投下できませんが、Hero Visual と Hero Movie を配ることで、到達の質を上げることはできます。

01京都府・植物園の広報へ、共通ビジュアルを提供
02販売プラットフォームの掲載面・特集枠へ素材提供
03園内掲出・現地サイネージに同じ絵を出す
04来場者が撮りたくなる場所を、事前に設計しておく
09 CHANNEL20
09 集客 → 購入 → 売上 From Attract To Sales

決済システムを新規に開発することは目的にしません。アソビュー等の既存サービスを、チケット販売・決済・売上管理・当日受付の基盤として活用します。重視するのは、「どこから購入されたのか」を可能な範囲で計測できる状態を作ることです。

01 ATTRACT
集客
  • 広告(Meta / Google / YouTube)
  • PR・メディア掲載
  • Creator
  • ホテル・大学・地域連携
  • SNS・園の広報・口コミ
02 LANDING
着地
  • LP(イベント公式ページ)
  • Google マップ
  • 販売サービスの商品ページ
  • 着地は3つに絞る。SNSプロフィールへは送らない。
03 SELL
販売・決済
  • アソビュー等の既存サービス
  • チケット販売・決済
  • 売上管理・当日受付
  • 自前では作らない。
04 SALES
売上
  • 販売枚数 × 平均単価
  • 損益分岐 22,000人への進捗
  • チャネル別の売上構成
  • ここまでを1本につなぐ。
「どこから買われたか」を残す方法
経路計測の方法精度
広告計測パラメータ付きのリンクで、キャンペーン・地域・クリエイティブ単位まで分解する
Creatorクリエイターごとの専用リンク/クーポンコード
ホテル・大学・地域配布物ごとの二次元コード(施設単位で分ける)
PR・メディア掲載日と販売の動きを突き合わせる(直接紐付けは困難)
口コミ・自然流入他経路に紐付かない購入を、まとめて把握する
先に確認が必要なこと★要確認

① 販売・決済サービスからどのデータを、どの粒度で、どの頻度で受け取れるか(日次の販売数/券種/購入日時/流入元パラメータの引き継ぎ可否)。
売上の帰属。通常入園料と夜間追加料金を、どちらの売上として数えるか。ここが未確定だと「売上」の定義が固まりません。
③ チケット料金と平均単価。
この3点は、計測設計そのものの前提になります。9月前半までに確定できると、10月からのテストがそのまま本番の計測につながります。

すべてを完全に紐付けることはできません。それでも「広告からの購入が何枚か」が分かるだけで、次回の計画の精度は根本的に変わります。初年度は、完璧な計測ではなく判断に使える計測を目指します。

09 FROM ATTRACT TO SALES21
10 Botanical Growth ─ 開催するたびに、強くする The Growth Model
PLANATTRACTSELLMEASUREIMPROVELEARNNEXTBOTANICALGROWTH開催ごとに一周する

Botanical Growth は、システムやツールの名前ではありません。京都府立植物園の夜間事業を「開催するたびに、強くする」ための仕事の進め方そのものの名称です。新しく何かを導入する話ではありません。
単発の施策の集まりにせず、ひとつのサイクルとして回します。どれか一つが欠けると、次回に何も残りません。

PLAN設計する。目標・損益分岐・想定売上・販促配分を、計測できる形に分解する。
ATTRACT集める。広告・PR・Creator・ホテル・大学・地域連携(P.20)。
SELL売る。販売・決済は既存サービスを活用。自前で作らない(P.21)。
MEASURE測る。販売・売上・広告・来場を、東急・アクティオ・植物園・制作が同じ数字で見られる状態にする。
IMPROVE会期中に変える。配分・訴求・クリエイティブを、数字を見て動かす(P.23)。
LEARN残す。成功・失敗・顧客傾向を、数字と言葉の両方で蓄積する(P.24)。
NEXT次へ渡す。その結果を、次の開催の計画にそのまま反映する(P.25)。
10 BOTANICAL GROWTH22
10 終わってからではなく、会期中に変える Data → Decision → Action

終了後にレポートを提出して終わり、にはしません。会期中に DATA → DECISION → ACTION を回します。ここで使うのが、確定させずに残しておいた GROW 枠です(P.12)。

Data / 数字が示したこと
Decision / 判断
Action / 打った手
When / 反映
平日(月〜木)の1日平均が 410枚。金土日の平均 1,047枚 に対して 39%
平日は「集客量」ではなく売り方の問題と判断。空いている時間を価値として売る。
広告の平日配信を「ゆっくり見られる平日の夜」訴求へ差し替え。平日限定の入場時間帯を前面に出す。
判断の2日後
(クリエイティブ差し替え含む)
大阪府からの購入が CPA ¥152。京都府内 ¥231/全体 ¥189
近隣で最も効率が良い地域に、配分を寄せる。
大阪の配信比率を 22% → 38%。京都府内は検索連動に絞る。
判断の翌日
(配信設定の変更のみ)
「水鏡」15秒動画の CPA ¥228。静止画 ¥296、他訴求 ¥341 / ¥276
勝っている表現に予算を集中させる。ただしBは停止せず、比較を続ける。
動画Aへ予算集中。Bは配信量を半分に。Aの派生(引きの構図)を追加制作。
判断の翌日
派生制作は 5日後
週末が紅葉見頃+晴予報。見頃時は1日平均 +26%、晴天時は +18%
条件が良い日に来場が集中する。前倒しで買わせる。
木曜夜から週末3日へ日予算を1.8倍(GROW枠から投下)。当日券ではなく事前購入を訴求。
3日前
(天気予報の確度を見て)
POINT

これは「終わってから分かったこと」ではなく、会期中に打った手です。そしてこの4つの判断は、次回は初日から打てるようになります。これが「開催するたびに強くなる」の実体です。── 数値はすべて説明用のサンプルです。

10 DATA → DECISION → ACTION23
10 終了後に残すもの Growth Report

今回の成果を「○万人来場」だけで終わらせません。GROWTH REPORT として、次回の計画にそのまま使える形で残します。

どこから売れたか どんな人が買ったか いつ売れたか どの地域が強かったか どの広告が強かったか どのクリエイティブが強かったか どのPRが効いたか 天候との関係 曜日との関係 紅葉状況との関係 購入から来場までの日数 チャネル別の1人あたり費用 成功した施策 失敗した施策
WORKED成功したこと
「水鏡」の15秒動画

CPA ¥228。広告平均 ¥284 に対して −20%。静止画より動画が明確に強い。

PR とホテル配布

CPA ¥85¥91。広告の3分の1。安い経路から先に埋めるのが正しかった。

直前購入の強さ

来場7日前〜前日の購入が全体の 58%。直前の刈り取りが効いた。

10/26 の撮影を最優先にしたこと

実景素材の投入が 10/27。テスト期間の学習をそのまま本投下に接続できた。

DIDN'T WORK機能しなかったこと
平日の販売

1日平均 410枚(金土日の 39%)。訴求の差し替えが会期後半になり、検証まで届かなかった。

雨天の受け皿がなかった

雨の2日間で −42%。屋内(温室)へ振り替える動線と訴求を用意していなかった。

販売の立ち上がりが遅れた

会期前の販売が計画より約2週間遅い。着地見込 26,800人 の主因。

SNS運用の貢献が分離できなかった

購入 940枚は計測できたが、受け皿としての貢献は数字にできていない。

NEXT次回変えること
直前期に予算の山を作る

購入の 58% が直前。開始を早めるのではなく、直前に厚く置く設計へ変える。

平日商品を企画段階で決める

時間帯・価格・訴求を先に確定させ、初日から平日訴求を配信する。

雨天時の受け皿を先に合意する

屋内動線と代替訴求を、運営・施設側と会期前に決めておく。

PR・地域連携の枠を先に押さえる

最も安い2経路には上限がある。先に埋めてから広告予算を決める。

数字にならない現場の学び(滞留が起きた場所、写真を撮られた場所、スタッフが受けた質問、雨の日の動き方)も同じ場所に残します。次回の担当者が変わっても引き継げる形にすることが目的です。── 上記の数値はすべて説明用のサンプルです。

10 WHAT WE LEARN24
11 開催 → 学習 → 次回 Growth Cycle

今回の秋で残すのは「何人来た」という結果ではなく、次の開催の初期条件です。開催するたびに、次回のスタートラインが上がっていきます。

Autumn 2026
今回の秋
22,000 → 30,000
初年度。データが無い状態から始め、売りながら学び、会期中に改善しながら実績を残す。
DATA
LEARNING
効いた表現・地域・
売れる時期を持ち越す
Next Event
次回開催
実績から設計
前回の実績を初期条件にして計画する。自然来場・既存チャネル・必要な純増を分けて組み立てられる。
DATA
LEARNING
季節差(秋/春)が
初めて比較できる
Following Years
次年度以降
前年比で設計
2回分以上のデータで、再現と上積みを設計する。読める範囲が毎回広がっていく。
NEXT
以降、開催ごとに
精度が上がる
開催ごとに、次回のスタートラインが上がる
1st
探る

どこから売れるのかを、仮説を置いて試す。
この回だけは、外れることも織り込む。

2nd
絞る

効いた経路と表現に予算を寄せる。
1人あたりの獲得費用が下がり始める。

3rd
伸ばす

再現できる型を、規模を上げて回す。
季節ごとの勝ちパターンが分かれる。

4th
広げる

新規獲得だけに頼らず、再来場を積む。
広告への依存度が下がっていく。

この図が言っていないこと

「次の春に35,000人」という計画ではありません。次回の目標は、今回の実績が出てから、実績を初期条件として設定します。
秋 約30,000人規模・春 約35,000人規模というのは、数年かけてこの循環を回した先で、安定して狙えるようにする事業規模のことです(P.26)。

この循環で毎回持ち越すのは、数字だけではありません。効いたクリエイティブ、届いた地域、売れた時期、そして「やってみて分かったこと」。次回の担当者が変わっても、同じ場所から始められる状態にしておくことが目的です(P.24)。

11 GROWTH CYCLE25
11 数年かけて、事業を育てる 5 Year Vision

1年で完成させる事業としてではなく、回数を重ねるごとに強くなる事業として設計します。

YEAR 1
BUILD & LEARN
測れる状態を作る

売上を作りながら、顧客・広告・販売のデータを蓄積する。

この年の勝敗は来場者数だけでは判定しない。次の年に使える材料が残ったかどうかで判定する。

この年に見る数字販売枚数・売上・損益分岐進捗
そして「次に使える材料が残ったか」
YEAR 2
OPTIMIZE
勝ち筋へ予算を集中

初年度に見えた経路・地域・表現へ配分を寄せる。

無駄を減らし、集客効率を改善する。1人あたりの獲得費用が下がるのがこの年の成果。

この年に見る数字1人あたりの獲得費用が
前回より下がったか
YEAR 3
GROW
再来場と口コミを増やす

新規獲得だけでなく、再来場・口コミ・ファンを増やす。

春と秋それぞれの勝ちパターンを作る。季節ごとの設計が分かれ始める。

この年に見る数字再来場率。広告費のかからない
売上が全体の何%になったか
YEAR 4
ESTABLISH
季節コンテンツとして定着

京都の季節コンテンツとして認知が定着する。

告知が届く相手が最初から存在する状態になり、広告への依存度が下がる。

この年に見る数字販促費に対する売上(ROAS)と
広告に依らない来場の比率
YEAR 5
DESTINATION
目的来場をつくる

「京都のこの季節なら植物園へ」という目的来場が生まれる。

ついでに寄る場所ではなく、そこへ行くために京都へ来る人がいる状態。

この年に見る数字「ここへ行くために来た」と
答えた人の割合
中長期の到達イメージ
AUTUMN 30,000 SCALE
SPRING 35,000 SCALE

この2つは、特定の年に必達するKPIではありません。数年かけて、安定して狙えるようにしていく事業規模です。

毎年ゼロから広告費で人数を買い続ける事業ではなく、
年を追うごとに、同じ販促費でより多く売れる事業へ。
11 5 YEAR VISION26
11 初年度の400万円で、何が残るのか What ¥4M Leaves
今年の400万円を、
今年だけで消える
販促費にしない。

販促費は、使えば消えるものとして扱われがちです。実際、広告出稿は出した瞬間に消えます。

ただし今回の400万円は、今年の来場と売上をつくると同時に、次回以降も使えるものを6つ残します。これが「開催するたびに強くなる」の実体です。

来年の計画は、今年より確実に良い状態から始められる。
01
CREATIVE ASSET
クリエイティブ資産

水鏡を中心とした写真・映像・コピー。二次利用可を前提に設計するため、翌年以降もそのまま使えます。

02
CUSTOMER
顧客理解

誰が、なぜ来たのか。地域・年代・同行者・来場の動機。次回の狙う相手が、想像ではなく実測で決まります。

03
MARKETING DATA
マーケティングデータ

どの地域・どの広告・どのチャネル・どのクリエイティブが売上につながったのか。次回の配分の根拠になります。

04
SALES KNOWLEDGE
販売の知見

いつ、どんな条件でチケットが売れるのか。曜日・天候・紅葉状況・購入から来場までの日数。予算の山をどこに置くかが決まります。

05
LEARNINGS
成功と失敗

数字にならない現場の学びを含めて記録します。担当者が変わっても引き継げる形にすることが目的です。

06
GROWTH PLATFORM
次回も使える基盤

Botanical Growth = 測り方・残し方・判断の仕方の型。次回はここに数字を足していくだけで、同じ判断ができる状態から始まります。

11 WHAT ¥4M LEAVES27
12 事業成長の伴走という関わり方 Partnership
Business
東急

事業主体。目標・予算・収益の意思決定。

Operation
アクティオ

運営・実施の統括。現場と各社の取りまとめ。

Venue
京都府立植物園

会場・植物・紅葉の状況。園としての条件と価値。

Sales
販売・決済サービス

チケット販売と決済。販売データの供給元。

Growth Partner
STRATEGY → ATTRACT → SELL → MEASURE → IMPROVE → NEXT を横断して考える役割

SNS運用会社・広告代理店・映像制作会社としてだけ関わるのではなく、数字を持って一連の流れを設計し、会期中の判断と次回への引き継ぎまで担う。各社の実行を置き換えるのではなく、分断されがちな「集客」「販売」「分析」をひとつの線につなぐことが役割です。

Creative
クリエイター・制作

映像・写真・コピー。売れた表現を次回へ渡す。

PR
メディア・PR

最も効率の良い経路。掲載の枠には上限がある。

Local
ホテル・大学・地域

すでに京都にいる人へ届ける経路。

Media Buying
広告配信

会期中に動かせる唯一の変数。配分と訴求の即応。

Note

「すべてお任せください」という話ではありません。各社の強みはそのまま活かしたうえで、データ・集客・売上をつなぐ役割が今は空いている、という話です。この事業は、関係する各社が一緒に育てていくものだと考えています。
本資料では、この役割を GROWTH PARTNER と記載しています。実際の体制と担当の割り振りは、関係者で決めていく前提です。

12 PARTNERSHIP28
水面に映る光
開催するたびに、強くなる。
初年度、博打は打たない。しかし、守るだけでもない。
今年、売る。そして、次はもっと売れる状態をつくる。

400万円で今年の売上をつくりながら、
データ・クリエイティブ・顧客理解・知見を残し、
開催するたびに、事業そのものを強くしていく。
29